最終更新日: 2025年5月28日
世界保健機構(WHO)は、平成元年に5月31日を「世界禁煙デー」と定めました。厚生労働省においては、平成4年から世界禁煙デーに始まる1週間を「禁煙週間」として各種の施策を講じています。
令和7年度禁煙週間のテーマ
「受動喫煙のない社会を目指して~私たちができることをみんなで考えよう~」
期間:令和7年5月31日(土)~ 令和7年6月6日(金)
※受動喫煙対策キャンペーンは、令和7年5月26日(月)から
たばこには、化学物質が約5,300種類、発がん性物質が約70種類含まれています。代表的な物質はニコチン(依存性があり、血流を悪くする)、タール(ヤニと呼ばれ、がんやCOPDの原因になる)、一酸化炭素(体内の酸素の巡りを阻害する)があります。
喫煙によって、このような有害物質が作用することで、がん、COPD、心筋梗塞、脳卒中などの多くの病気のリスクを高めます。
COPDとは、肺気腫や慢性気管支炎を合わせたもので、最大の原因は喫煙です。喫煙者の15~20%が発症します。気管支が炎症を起こしたり、肺胞が破壊されて肺機能が低下し、悪化すると咳・たん・息切れが強くなり、生活に支障をきたします。肺の生活習慣病と言われています。
受動喫煙もCOPDの危険因子
受動喫煙とは、たばこを吸わない人が他人のたばこの煙にさらされることを言います。
たばこの煙には2種類あり、喫煙者が肺に直接吸い込む「主流煙」とたばこの先端部分から立ち上がる「副流煙」とがあります。主流煙より、副流煙の方が多く有害物資を含んでいます。「副流煙」による健康被害としては、ぜんそくなどの呼吸器障害、肺がん、脳卒中、心筋梗塞、COPD、乳幼児突然死症候群などさまざまな病気のリスクを高めます。