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ちょな丸運動(長南方式認知症予防運動プログラム)

最終更新日: 2023年9月13日

要介護の大きな原因の1つである認知症を遠ざけ、いつまでも住み慣れた地域で元気で暮らせるよう、「運動」「知的活動」「コミュニケーション」の3つの習慣を取り入れた「ちょな丸運動教室」を開催しました。
この教室は認知症の専門医、運動指導の専門家、知的活動・コミュニケーション指導の専門家3名の講師のもと、運動機能向上、認知機能低下の予防を目的に、参加者13名に介護予防サポーター7名を加えた合計20名で、運動60分+知的活動・コミュニケーション30分の90分を1回として、5月から毎週1回24週連続で11月まで取り組みました。

 

 

どんなことをしたの?

運動は「握力向上」「足腰強化」「体幹強化」を中心に、バランス能力や柔軟性の向上にも取り組みました。グーパーや足踏みなどの単調な動きが続くものには音楽に合わせて、各動作ではどの部分をトレーニングしているのかを脳に伝えることを意識しました。
知的活動・コミュニケーションでは新しいことへの取り組みとして盆踊りに挑戦したり、単語がスムーズに出るように動植物の名前をリズムに合わせて流暢に発声したりしました。
バタ足運動①  大東京音頭を踊る

足腰強化のバタ足運動               大東京音頭を踊る

※ 運動の実際は下記を参考にしてください。

 

動画:長南町福祉チャンネル https://www.youtube.com/watch?v=YScNp3tUHl8
資料:ちょな丸運動(PDF、A3サイズ) shiryou chonamaruundou

 

 

どんな効果があったの?

5月と11月に体力測定と認知機能検査を実施し、平均値の比較をしました。

【体力測定】

体力測定グラフ1-1体力測定グラフ1-2
握力(上半身の筋力)、開眼片足立ち(バランス)、2ステップテスト(脚力)、5m歩行速度(歩行能力)、長座体前屈(柔軟性)の5種目いずれも向上しました。5m歩行速度はほぼ全員の方が歩くのが速くなりました。

【認知機能検査(偏差値)】

認知機能検査1-2認知機能検査2-2
NPO法人認知症予防サポートセンターのファイブ・コグテスト(認知機能検査)を用いて、手の運動、位置判断、単語記憶、時計描写(視空間認知機能)、共通単語(思考力)の6項目を見ました。時計描画以外の5項目で認知機能低下は見られませんでした。

 

 

講師より一言

長南町認知症サポート医 上野医師:

教室を行ってみてわかったことは、年齢が高くなったとしても頭も体も使えば使うほど発達するということです。大事なのはこれからで町民全体の健康寿命を延ばしていきたいので、皆さんで協力して普及していきましょう。

運動指導 小幡氏:

週1回(1時間程度)の運動教室が進むにつれて、参加者の足腰が徐々に強くなり、体のバランスが崩れても躓かなくなってきました。体力的には個人差があるものの、2ステップテストと5m歩行速度では、歩幅が伸びたり歩くのが速くなったりと足腰が強くなりました。今回の取り組みで、いくつになっても体力は向上することが実証できました。今後は「長南方式ちょな丸運動」を多くの町民へ還元できることを願っています。

知的活動・コミュニケーション指導 永嶋氏:

私たちの身の回りには知的活動を活発にする材料がたくさんあります。散歩したり庭の手入れをしたりすると「あれ、あの花の名前は何だろう?」と不思議に思うこともあると思います。多くのことに好奇心を持って頭を使う生活を送りましょう。今日できたことが明日もできるように頑張りましょう。

 

 

参加者の声

1.80代女性 めまいがよくなった
2.80代女性 人生100年、100歳まで頑張る
3.70代女性 膝の痛みがなくなった
4.80代男性 皆さんと知り合いになれてよかった
5.70代女性 教室のある火曜日が楽しみだった

現在、小幡氏による健康運動教室(公民館主催事業)の中で「ちょな丸運動」を行っております。
地域で集まって取り組みたいというご希望がありましたら下記までご相談ください。
講師の派遣等を行っております。

足が丈夫になると外出が増えるなどの社会活動が増え、知的活動やコミュニケーションにつながります。
一緒に認知症予防に取り組みましょう。

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